2019年2月4日月曜日

山本潤著「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」読了

著者の山本氏を知ったのは、「億の近道」というメルマガの記事を読んでいるからですでに10年以上も前になり、自分にとってはなじみの人である。
ちなみに「億の近道」というメルマガが始まったのは、1999年。
ちょうど自分が投資を始めた頃で、投資関連の情報を探していて見つけた。
当時のSNSはブログもTwitterもFacebookもまだなく、メルマガを発行して読んでもらうというのがメジャーなシステムだった。
投資関連の情報といえば、今も昔も情弱な人から金を巻き上げようというような(?)怪しげなものが多いが、その中で「億の近道」は個人投資家に寄り添うような、あるいは啓蒙するような感じで異色のものだったと思う。
過去形のような形で書いているが、このメルマガは20年経つ現在でも継続しており、ブログ形式でも公開されているので、現在はfeedlyで読んでいる。
親切なことに過去記事を全部公開しており、読むことが出来る。

さて、自分が個別株投資をする際に、どのように銘柄選択をしていたかというと、
・高利益率の会社あるいは財務体質の良いを探して、良さそうな会社を選ぶ。
  →成長性が株価に織り込まれていたりして、株価があまりあがらない。あるいは、何かあると株価が大きく下がることもある
・低PER・低PBRの会社を探す
  →魅力的な会社が少ない
・配当利回りの高い会社を探す
  →成長性があまりなさそうで、魅力的な会社が少ない
という感じでほとんど成功していない。

今までにいくつか投資本を買ってみたものの、「優良企業の探し方は書いてあっても、株価水準が適切かどうかはわからない」「チャートやモメンタムで考えても、その先株価が上がるのか下がるのかはやっぱりわからない」ということで、結局なかなか参考になるものはなかった。

そういう中で、今回の山本氏の本は、どのような会社を選ぶかに合わせて、現在の株価水準が(市場平均に対して)割安かどうかまでを簡単な計算で求める方法を丁寧に示してくれている。
しかも会社の利益成長の度合いをベースに計算するので、納得性も高い。
また、現時点では配当が少なかったり、PERが高い成長企業でも、あるいは配当性向の高い成熟企業でも同じ計算で比較ができるので、会社間の比較もしやすい。

ということで、非常に満足度の高い本であった。

さっそく、自分の保有株で計算してみたり、新たにスクリーニングをして指標的に良さそうな銘柄を探してみたりして、自分のポートフォリオを入れ替えてみた。

あとは、試算した結果が正しいかどうかを確認するには、適切な年数我慢強くその株を保有するという、自分の忍耐性が必要になってくる。あとは、配当が出ている時は、その配当再投資がきちんとできるかどうか。
ここは自分の努力次第。

まぁでも株価水準が適切かどうかも明確にわかるので、「今の株価が高いのか?安いのか?」と過度に不安になることもなく、穏やかに待てそうである。


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