2022年6月24日金曜日

株主総会出席:(株)ダイフク(6383)

ダイフクの株主総会が本日開催されたので、行ってみた。


(株)ダイフク 第106回定時株主総会

1. 場所・時間

場所:ダイフク本社内ホール(大阪市西淀川区)
   インターネット中継あり
日時:2022/06/24(金)10時~11:37
50名ほどの座席が用意され、出席したのは28名程。ただ、社員株主ぽい人も7名ほどいたので、一般株主は20名程度か。女性の株主も数名いた。
JR東西線御幣島駅から歩いたところにある本社、きれいな建物だった。本社なので、株主総会のスタッフも多く動員されており、こちらが少々たじろぐほど。
長テーブルに1席用意されていた。テーブルがあるのはメモを取るのにありがたい。
また総会開始前にすでに事業報告のプレゼン動画がスクリーンで流されている。これはwebサイトにも昨日のうちに掲載されているらしい。
開始前でも手持ちぶさたになることなく、事業の理解が進む。


2. 内容(説明)

下代社長の議事進行で始まる。
・最初に諸連絡(ネット中継しているなど)
・議決権数充足の説明を事務局の担当者が説明。
・常勤監査役より監査報告について口頭にて説明。
・事業報告、対処すべき課題:プレゼン動画を昨日時点でwebサイトに上げた旨を説明しつつ、口頭でも簡単に説明。
・議案の説明。
ここまでで、大体10:15頃。


3. 内容(質疑応答)

質問数の制限などは特になく、「質問ある方どうぞ」と声をかけたものの、すぐには誰も手を上げず。みなそれほど積極的でもない様子。
結果的には3名が質問した。
社長の横に回答者用のマイクも用意されていたが、結局すべて下代社長が回答していた。
以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

1.[Q] 事業リスクについて、調達が難しいものやコスト増などの課題に対して、今後生産性の向上で吸収するとのことだが、どのように改善するのか? また調達できないもののリスク評価は?

1.[A] 原材料や部材など多くのものがコスト増になってきているが、それらのコスト増は受け入れないといけない状況だと思っている。すでに受注している分は値上げは困難だが、今後の分は値上げも反映する。
調達が困難なものは、半導体以外にもスイッチが入ってこない。対応としては、早めの発注や、設計変更による対応、あるいはシステムを据え付けしている途中に後から部材を入れたりするものもある。


2.[Q] (1)カントリーリスクについて、中国に対してどのような感覚を持っているか。 (2)日に新た館をリニューアルしたとのことだが、今後見学会などは予定しているか?

2.[A] (1)海外の売上は全体の65%を占めており重要。中国には新工場を建設している通り、力をいれていく。もちろんリスクマネジメントも行っていく。 (2)日に新た館はコロナ禍の中2年間閉館し、その間に全面的にリニューアルした。見学会についてはこれから企画したい。


3.[Q] コンテックを吸収してしまったのが残念。子会社にしてしまったことでコンテック社員のモチベーションが落ちたりしないか?

3.[A] コンテックは元々ダイフクから始まって独立した。これからまだ伸びる事業で大きく発展させていきたいので、子会社化した。開発投資やM&Aもしたいと考えている。コンテックの応援できることはどんどんしていくことで社員にも理解してもらっている。

以上で質問がなくなり、質疑応答終了。

最後に決議事項の採決を取り、すべて採択。最後に新任の監査役1名を紹介。

10:37ごろすべて終了。


事業が順調だからか、特に突っ込むようなところもなく、質問が少ないのかなと感じた。

家に帰ってみると、すでに株主総会で出していた資料(それほど情報はないけど)まできっちりwebサイトで公開していた。

ダイフク本社









2022年6月17日金曜日

株主総会視聴:全国保証(株)(7164)

本日全国保証の株主総会があり、ネット経由で視聴ができるというので、見てみた。

全国保証の株主総会は初めて参加。


全国保証(株) 第42回定時株主総会

1. 場所・時間

場所:JPタワー ホール&カンファレンス(東京都千代田区)

   インターネット中継にて視聴。

時間:2022/6/17(金) 10時開始、11:05終了

ネット中継は宝印刷のシステムを使用。動画配信の部分のシステムはYoutubeだが、動画をテレビなどにキャストできないようにしたりなど、なんらかの制限を設けているようだった。

会場は前方の取締役の席全体を映すのみで、一般株主は全く映していなかったが、拍手の数でいうと出席者は10名前後と言ったところか?


2. 内容

石川社長の議事進行で進む

2.1 事業状況と決議議案の説明

  • 株主の議決権の数が充足していることの説明
  • 監査報告は:招集ご通知に記載の通り
  • 事業の経過と成果:スクリーンで説明があるが、招集ご通知の文章に図表を追加してわかりやすくし、合成音声で読み上げるだけ。
  • 計算書類の説明:同上
  • 対処すべき課題:記載の通り
  • 議案上程・説明
ここまででおよそ25分経過。資料に書いてある通りの内容。

2.2 質疑応答

質問は1人1点のみとのことだったが、1人から複数の質問があっても答えていた。

以下は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある点はご容赦いただきたい。

石川社長が回答したり、担当の青木取締役に回答させたりしていた。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答。(特記なきものは石川社長の回答)


1.[Q] 株主優待について。多くの会社で最近優待を廃止している。当社は個人株主を10%程度まで増やしたいから株主優待をしていると数年前の株主総会で聞いたが、今まで順調に増えてきているようである。今後の方針を聞きたい。

1.[A] 株主優待は個人株主(現在9%程度)を増やす効果がある。長期保有株主を増やしたいので、現時点では止めることは考えていない。


2.[Q] 経営上の一番のリスクとそれに対する対処はどうしているか?

2.[A] (青木取締役回答)信用リスク・市場リスク・オペレーショナルリスクがあり、リスク管理委員会を毎月開催し、多様なリスクを数値で管理し、運営している。

(石川社長補足)金融機関がやっているリスク管理であり、当社でも同様に行っている。


3.[Q] (1番目の質問と同じ人) 住宅市場の環境が悪化している。住宅物件価格が上昇したり、消費者マインドが低下しているがこれらに対する事業への影響は?

3.[A] 初めて住宅を購入する人のマインドは低下するかもしれないとは思う。一方、都心のマンションから郊外の住宅への移行はプラスと考えている。消費者マインドの動向にこれからも注目したい。


4.[Q] 配当を年1回から年2回にする考えはあるか?

4.[A] 事業収益計上の仕組み上、4Qでの収益が多い。年間全体の収益を見極めたいという考えから年1回の配当としている。


5.[Q] (1)株主優待の方針を聞きたい。(2)優待を長期保有株主に限定してはいかがか? (3)事業の安定性が会社の強みだと思っているが、IRなどでもっとアピールしては? 家賃保証会社と間違えている人も多いのではないか?

5.[A] ((1)(2)について石川社長から回答) (1)優待の方針は1番目の質問の回答の通り。(2)長期保有者限定とするかは1つの意見として今後の参考にする。

((3)について青木取締役から回答)今後のIR資料の作成などで意識していきたい。


6.[Q] 今後の事業領域拡大の説明のところで、どのようなデータを使って新たな事業展開をしているのか、また海外展開についてどの国を考えているかなど、具体例を聞きたい。

6.[A] (海外展開について石川社長回答)まず現在の事業について国内でもまだシェアは低く今後の伸ばせていけるとは考えている。ただ少子高齢化を考えると、海外にも目を向ける必要があるだろう。華内は各国の住宅ローンの制度を調べたり、情報収集をしている段階。どの国ということは言えないが、今後の人口の伸びを考えるとアジア圏とかもあるだろう。

(データ活用事例について青木取締役回答)具体例としてはAIでの審査モデルを作った。最近は住宅ローンの入口のプレーヤーが増えてきている(リクルート、アットホームなど)。これらの会社と提携することで、新チャネルを拡大している。

(石川社長補足)アットホームの場合、昨年で62万件もシミュレーションが使われていて、予想以上に使われていることにびっくりしている。


7.[Q] (1番目の質問と同じ人) 保証会社の子会社化について、今後も増やしていくとすると、それに対するガバナンスをどうしていくのか?

7.[A] 現状やっていることをまず言うと、経営企画部が日頃の子会社の管理をしている、役員の兼務もあるので、取締役会でもチェックしている。また本社の監査部門が子会社の監査もしている。

今後子会社が増えてきた時はまた管理体制を考えていきたい。


ここで質問がなくなったので質疑終了。


2.3 採決

決議事項の採決をして、株主総会終了。


質疑応答では丁寧に対応される印象を持った。


住宅ローンの債務保証の会社で、事業内容的にはおもしろみはないが、株主としては安定した事業内容で安定した配当が得られることで、良しとする感じか。