ここ数年出席している、MonotaROの株主総会。昨年に引き続きホテルグランビア大阪で開催。
なお、以下は聞きながらのメモであり、聞き逃し・勘違い・理解不足などによる誤りも多々あると思われるが、その点はご容赦いただきたい。
(株)MonotaRO 第23期定時株主総会
1. 場所・時間
2. 内容(説明)
2.1 2022年度決算概要
- この1年は、インフレ・円安などで価格上昇要因が多くある中で、価格を以下に適正にお客様に提供するかに注力した1年だったとのこと。
- これまでの20年は新規顧客獲得と顧客あたりの売上増に注力してきた。昨年商品提案のパーソナライズをオフラインでの展開も始めた。30ページのチラシを客先ごとに内容を変えて印刷・送付できるようになった。
- 直接雇用の従業員(パートを含む)には昨年6%の賃上げを行った。今年も同程度実施の予定。
- 海外について、韓国は日本での今までの取り組みの道筋を割とそのまま適用できてうまくいっている。インドネシアは多くの商品を輸入しており、いつ入荷するかの情報が難しい。インドは正確に約束通りに届けることが重要。
2.2 さらなる成長に向けて(今後の取り組み)
2.2.1 購買管理システム事業
- ある客先と購買管理システムで連携した後、その客先の拠点でモノタロウを利用できる拠点を増やすのと、各拠点のユーザー数を増やすことを目的として営業活動を行っている。
- 顧客と共同プロジェクトで全社展開を推進したり、ネット通販事業の1to1マーケティングなどの横展開をして拡大を目指している。
2.2.2 サプライチェーン戦略
- 猪名川DCでの作業の様子をビデオで紹介。尼崎では社員が棚を回ってピッキングしていたが、猪名川では棚がAGVで社員の所に運ばれてきて、社員の移動を減らすようにしている。ピッキングする商品と個数もプロジェクションマッピングで棚に映像を投影して指示。
- 現状仕入れ先の在庫がわからず納期精度面に問題があるのを、仕入れ先と在庫状況を共有して納期精度を向上させる。
- 自社の物流拠点に仕入れてから発送するだけでなく、仕入れ先の在庫を引き当てて、仕入れ先から直接客先に出荷してもらうことにも取り組む。
2.2.3 海外事業
- 普段はジャカルタに常駐しており、そこから韓国・インドも管轄している。
- 韓国は購買管理システムを導入した。その立ち上がりが良い感じ。
- インドネシアは今はジャカルタの客先がほとんどだが、今後はジャカルタ以外にも拠点を増やす。
- インドは人口が多いので新規顧客は取りやすいがリピート率が低い。自社配送の拡大などで利便性を改善してリピート率増を目指す。
2.2.4 サステナビリティ
2.3 今後の課題
- 売上成長率について、2009年にリーマンショックがあり、既存顧客の売上成長率が前年比マイナスになったが、新規顧客の成長率で全体としてはわずかながらプラスになった。その後2013年、2016年と約3年ごとに景気の落ち込みで新規顧客の売上成長率は若干落ち込んでいる。既存顧客が毎年増える中で、既存顧客分の落ち込みを新規顧客の増加で補うのはだんだん難しくなってきている。今は大企業連携の成長で全体の成長率を維持できている。また既存顧客である、250万の顧客の稼働率を上げることに注力していく。
- アルダグラム社への出資(ニュースリリースはこちら)について、建設・工事現場の施工管理というアプリでのユーザーの時間資源の有効活用という価値観が同じということで出資した。そのアプリから間接資材を当社に発注できるような連携などにチャレンジしていく。
- 組織体制について、今まで事業成長に伴う人員増に対して、梅田サテライトオフィスやコワークスペースの活用でしのいできたが、2023年11月の予定で大阪梅田に建設中のJPタワー大阪に移転する。