2024年3月22日金曜日

株主総会視聴:(株)シノプス(4428)

   本日、シノプスの株主総会に出席。昨年に続き3回目。

諸般の事情により、現地での出席ではなくオンラインでの視聴をする。


(株)シノプス 第37期定時株主総会

1.場所・時間

場所:AXビル10F バンケット10A(大阪市北区)

   昨年までとは異なる場所

日時:2024/3/22(金)

10:00時開始、11:00終了

現地出席の一般株主の数は、決議時の拍手の数からすると昨年同等の10名前後といったところか。

オンラインでは、南谷社長のアップを映すのみで会場の他の様子とかは映っていない。


2.内容(概要)

  • 南谷社長が議事進行
  • 監査結果の報告は監査等委員会の人が説明。
  • 事業報告・対処すべき課題について、社長が一通り説明。
  • 計算書類についても貸借対照表について簡単に説明。
  • 決議事項・議案の説明
  • 質疑応答
  • 最後に議案ごとに採決をとってすべて可決。


3.内容(質疑応答)

質問数としては多いが、同じ人が複数回質問しており、質問者としては3名だった。
以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(特記以外社長が回答)

1.[Q] そもそも当社のシステムを導入していないユーザーさんとかはどうしているのか現状を教えて欲しい。

1.[A] ランチェスターの法則からまずは40%のシェアを占めることを目標としており、ここはまず達成できそう。未導入の60%についてはよくはわかっていないが、類似のサービスを使っているところは大手のSIerとかが提供しているシステムを使っているのだろう。それらのシステムはシンプルなロジックのものが多く、日配品には対応していないので、日配品とかは手作業でやっているのでは?と想定している。絶対シェアと呼ばれる70%までは伸ばす余地があるだろうと考えて事業に取り組んでいる。


2-1.[Q] 第2号議案に関連して、本社を豊中市に移転することについて、その狙い・意図を知りたい。(次の2-2と合わせて同じ人が一度に質問)

2-1.[A] 一番の理由としては、現在の本社所在地の標高が0.6m、ビルの5Fということで南海トラフ地震があった時に浸水のリスクがある。豊中市の新本社は千里中央であり、標高が60m+ビルの高さで浸水のリスクはないと考えている。2番目としては、現在テレワークで出社率が5~10%のところ、リアルで出社して顔をあわせようとの方針がある。しかし現在の本社は80坪で社員が全員入れないので、広いところにしようと考えた時に家賃の単価を考えてのこと。3番目は社員が日本各地に出張に行くのに、伊丹空港や新大阪駅への利便性がよいので千里中央にした。


2-2.[Q] 第5号議案に関連して、補欠の監査等委員2名の選出とあるが、監査等委員3名に対して補欠2名というのは多い気がするがどういう意図か?

2-2.[A] (この質問に関しては監査等委員の畠山さんが回答) 監査等委員というのは3名以上で、うち社外の監査等委員を半数以上にするということが法律で決まっている。そこで社内・社外の監査等委員のいずれかに万が一のことがあった場合でもすぐに対応できるように、補欠も社内・社外1名ずつ選任しておこうとの意図である。


3.[Q] 伊藤忠以外の会社ともいろいろ協業していると思うが、その具体例を知りたい。

3.[A] 棚卸し大手のエイジスと協業しているのが1つある。エイジスさんは人海戦術で事業を行っているが、そこに自社のシステムを組み合わせている。もう1つ、ラベル印刷大手のサトーについては、値引きシールの印刷について協業している。値引率の設定やタイミングを当社のシステムで計算し、ラベルプリンターに指示を送って印刷を行うというもの。


4.[Q] (1番目の質問の人がもう1度質問) 未導入ユーザーへのアプローチについて追加質問。未導入ユーザーに入れるのと、導入済みユーザーのアップセルを伸ばすのとどのような時間軸で考えているのか?

4.[A] まずシェア100%というのはあり得ないことで、またシェアが70%までいくと効率も悪くなってくる。今20億の売上であと10億くらいだろうと考えている。そこで物の最適化から人の最適化に広げることを考えており、試行する中で良い成果が出ている。人の最適化(人時改善サービス)の方では提供単価も上げられそう。今年後半から来年にかけて本格導入となりそう。ユーザーによっては物の最適化よりも人の最適化の方が優先というところもある。


5.[Q] IRで物流の2024年問題に対するウオロクさんの事例を見た。内容を知りたい。

5.[A] 物流だけではなく、需要予測の精度を高めるのが狙い。不要不急の物流を減らしたり、積載効率を高めることで改善しようという内容。積載効率は80~90%くらいまで高められると考えている。さらにブラッシュアップしようとしているところ。こういう取り組みは統計的には60%ほどうまくいっていれば、全体が良くなっていくと考えている。


6.[Q] 2024年問題について、売上的には特需的に増えそうなのかそうではないのか、売上へのインパクトを知りたい。

6.[A] サービスが増えすぎるとレッドオーシャンになるので、自社の供給力を増やすようなことは考えていない。2024年問題は今年だけの問題ではなく、今後も続くもの。値段を下げるのではなく、やりたいという会社とやっていく。


以上で、質問はなくなったので、決議事項の決議を行い、11:00に株主総会終了。


クラウド版への移行が進んでユーザーも順調に増えており、事業・サービスの拡大をしていくのだろうと理解した。