2023年3月28日火曜日

株主総会出席:(株)シノプス(4428)

  本日、シノプスの株主総会に出席。昨年に続き2回目。

ライブ配信もあるが、昨年の様子だと会社説明会もあるので、現地で参加。


(株)シノプス 第36期定時株主総会 +会社説明会

1.場所・時間

場所:東京建物梅田ビル 地下2F APホールⅡ(大阪市北区)

   シノプス本社が入っているビルの会議室

日時:2023/3/28(火)

10:00時開始、10:26終了(株主総会)、11:05終了(会社説明会)

座席は30席程度用意されていて、一般株主は10名強の参加。あまり株主総会では見かけない感じの若い女性が3名いた。

一般株主よりもスタッフの社員さんの方が遙かに多いのは昨年と同じだが、今回は2回目なので、こちらも慣れている。

株主総会後に会社説明会を行うとのアナウンスも開始前にあった。

コロナ対応に関して、マスクの着用は政府の方針に従って個人の選択に任せるとの案内があった。スタッフの社員も、一般株主もマスクをしてない人は数名いた。

一方、取締役・監査役は全員マスク無しで登壇していた。


2.内容(概要)

  • 南谷社長が議事進行
  • 監査結果の報告は監査等委員会の人が説明。
  • 事業報告・対処すべき課題について、社長が一通り説明。
  • 計算書類についても貸借対照表について簡単に説明。
  • その他の項目は招集ご通知に記載の通りとの案内。
  • 決議事項・議案の説明
  • 質疑応答
  • 最後に議案ごとに採決をとってすべて可決。


3.内容(質疑応答)

質疑応答は1人が2つ質問しただけだった。
以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(社長が回答)

1.[Q] 他業界への展開としてドラッグストア業界向けを進めるとのことだが、どのような戦略で進めるのか?

1.[A] 10社のうち1社が既存ユーザ(筆者注:このように聞こえたが、決算説明資料など見ても数字が合わず、よくわからず)。データに粗さがある。またスーパーの10倍のアイテム数がある。賞味期限の長いものが多く、これらに対しては需要予測の技術も枯れている。単価を変えないとだめ。(筆者注:あまりよくわからなかったが、ドラッグストア向けには安くしないといけないということか?)

2.[Q] コンビニの話しを最近あまり聞かないが、コンビニ向けにはどうしていくのか?

2.[A] 当社の強みがある3つの商品群を中心に、テストとか働きかけても、特に大手3社はガードが高く、取り付く島もない感じ。それでもそれ以外の1社とテスト中のものもあり、外堀を埋めようとしているところ。

以上で、質問はなくなったので、決議事項(1件のみ)の決議を行い、10:26に株主総会終了。


10分間休憩ののち、会社説明会をするというので、そちらも出席する。


4.会社説明会

取締役2名と執行役員1名が出席。(他1名の取締役は、株主総会もリモートで出席していたので、この場にはおらず)。

監査役と株主総会のスタッフのうち3名くらいが席に座って、一般株主と一緒に社長の説明を聴いた。

一般株主は、5名が出席。

南谷社長が中期経営方針、付加価値を高める取り組み、組織体制の変更の3店について資料を基に説明。


4.1 会社説明会からのメモ

社長が話した内容から、資料に乗らないような事柄を中心に以下メモ書き。
公開されている資料で関連する内容はこのあたり

4.1.1 中期経営方針

  • 小売業向けの自動発注システムの会社から流通業全体の需要予測システムの会社に転換していく。
  • 中国地方の小売りで卸・製造業者を含めた実証実験を行うことができたのは、伊藤忠との提携効果もあると思う。
  • ドラッグストア業界向け自動発注システムの開発を開始すると招集ご通知に記載があり、いつリリース予定なのかと思っていたが、この時の発表資料に2025年度と記載されていた。

4.1.2 付加価値を高める取り組み

4.1.2.1 特売対応サービス

  • 特売対応に関して、従来は店舗は1週間前に発注し、納品数が不確かなので、在庫・トラックともに多めに確保していた。
  • これに対し、シノプスの需要予測を活用すると、店舗は2週間前に精度の高い数字で発注できる。そうすると在庫の適正化・トラックの積載効率の向上が図れる。実証実験では在庫は2割削減でき、トラックの台数も1/4削減できた。
4.1.2.2 食品ロスの削減効果で地球温暖化ガスの3割減
内容についてはこちらの資料参照。

4.1.2.3 ワークスケジューラの推進

  • 会社によって店舗の作業内容などは異なるので、いきなりシステムを作るのではなく、まず店舗でやってる作業を記録するところから始める。このような作業ログを収集し、見える化を行う。
  • その後需要予測などのデータも活用し、ワークスケジュールを自動生成する。

4.1.3 組織体制変更

  • 3つの部を新設:品質管理部(課から部に昇格)、DCM推進部(課から部に昇格)、システム戦略部(シノプスの全体的なシステムをどう構築するか検討する)
  • 従業員数を約29%増やす予定(2023年度)。2022年度は16%増だった。

以上のようなことを交えながら、説明があった。
その後質疑応答。

4.2 会社説明会での質疑応答

以下の内容も自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

1.[Q] 従業員を大幅に増やすのに、取締役を今回1人減らしているのはなぜ?

1.[A] 今回取締役を1人減らしたが、次の候補を1名すでに入れており現在執行役員として勉強中。今後取締役になる予定。


2.[Q] 戦略や事業内容は良いのだが、IRが弱いと感じている。外部発進力の強化が必要では?

2.[A] 時々同様の指摘は耳に入る。うまくできないかと工夫はしているが、今後も改善に努めたい。


3.[Q] 品質管理部の新設で品質の強化とは何をどうするのか?

3.[A] システムの障害の重要度・大きさを4段階でランク決めしており、大きな障害は今ではほとんどなくなったが、小さな障害はある。これを改善・レベルアップしていく。


4.[Q] 当社のシステムは高精度で先を見通せる強さがあると思っているが、他社から盗まれたり、真似されたりしない工夫はどうしているのか?

4.[A] プログラムなどはセキュリティを設けて盗られないような仕組み作りはしている。サービスのアイデアは客先に資料で説明などしているので取られる可能性もあるが、特許取得などで守るようにしている。その他資料に書いている概念的なアイデアレベルのものは、ある程度真似されても仕方ないと考えている。


以上で、質問がなくなり、11:05ごろに終了。


利益も順調に伸びており、特に不安はなく、事業拡大に前向きな様子だった。


0 件のコメント:

コメントを投稿