2024年6月21日金曜日

株主総会出席:(株)ラクス(3923)

   本日、ラクスの株主総会に出席。

こちらは昨年に続き4回目の出席。(昨年の内容はこちら)


(株)ラクス 第24期定時株主総会

1.場所・時間

場所:梅田センタービル31F ホワイトホール(大阪市北区)

日時:2024/06/21(金)

10時開始、10:24終了(株主総会)、10:51終了(全体)

本日の出席者は約20名。昨年より少し増え、女性の参加者も数名いた。

昨年同様に、株主総会として必要な決議事項などはささっと済ませて、その後にざっくばらんな質疑応答の機会を設けるやり方。

2.内容(概要)

  • 中村社長が議事進行
  • 株主総会における議決権の充足数の説明
  • 監査役より監査報告の説明
  • 報告事項は「招集ご通知に記載の通り」というだけで、説明はなし。
  • 決議案について説明し、質問を受ける。(内容は後掲)
  • 採決
  • 承認を受けた取締役の紹介

以上で、10:24に株主総会は終了。

その後は質疑応答タイム。


3.内容(質疑応答)

以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(中村社長が回答)

最初の1番目の質問(1-1~1-3)のみ、株主総会中での質問。それ以降は質疑応答タイムでの質問。質問数に制限はなく、1人が同時に複数の質問をした場合は、下記の記録には「1-1」のように枝番号を付加している。

ここにまとめて掲載する。

(株主総会中での質問)

1-1.[Q] 子会社を買収してから1年経つがその成果の具体的な内容を知りたい。

1-1.[A] 勤怠管理の会社で年間10億の売り上げがある。HOYAの「kinnosuke」を買収した。理由としては楽楽勤怠よりも機能が豊富だったので。ラクスの開発を止めて「kinnosuke」の名前を変えた。引き合いが多いのと思ったよりも早く立ち上がっている。PMI(M&A後の統合プロセス)が最近機能し始めている。


1-2.[Q] 宣伝はこれからやるのか?

1-2.[A] 様子をみながら、必要があれば宣伝も出す。


1-3.[Q] ベースアップについて、人件費の割合を知りたい。またベースアップはどれくらいか? 

1-3.[A] 今回のベースアップで5%強。金額で6億くらい。ベースアップをするか否かは、採用での競合のバッティング状況、内定受諾率などを見て決めている。事業がサブスクなので価格転嫁はやりやすいと思っている。世の中的に賃金が上がるなら上げていく。必要な定数を取れるかどうかが重要と考えている。


(以降、質疑応答タイムでの質問)

2.[Q] 楽楽精算とかは市場規模の数字が出ているが、楽楽販売についてはそのような数字がない。中長期的な規模をどう考えているか?またkintoneが競合かと思うが、あまり違いを感じない。優位性はどのあたりにあるのか?

2.[A] Web型データベース/表計算という商品だが、元々あった市場というものではないので、市場規模の評価/把握が難しい。例えばセールスフォースが1000億なので、100~200億くらいはできるのでは?と考えている。

優位性について、見た目ではわかりにくい。複雑なことや自動化はやりやすい。稟議や請求書の金額を作ったりといろいろできる。製品を乗り換えるには億単位の金額がかかるので、それくらいの価値があるのでは?と考えている。


3.[Q] AIの活用について、どのような考えで取り組むのか?

3.[A] AIを活用していかに客先の業務を楽にするか、どうオフィス系に活用できそうかを検討している。自分たちにとっては中立要因で、そこまで驚くような実装はまだできていない。将来的に新たな付加価値ができたら良いと考えている。

社内の利用については、開発に関してはコパイロットを全面的に導入し、生産性を上げている。開発以外でも文書作成などに活用している。


4-1.[Q] 5~10年後の主力商品についてどのように考えているか知りたい。

4-1.[A] サービスは基本的には増やす方向で、入金管理とか検討中である。バックオフィス系のサービスを中心に考えている。5~10年後を考えると、今のサービス群+それに連動するサービスが必要だろうと思っている。


4-2.[Q] Sansanが神山の高専を作ったが、会社として公益活動をする予定はあるか?

4-2.[A] 企業の一番の社会貢献は納税だと考えているので、特にやる予定はない。ラクスみらいでの障害者雇用など、必要なことは行っている。ちなみに神山の高専には寄付をして応援している。


5.[Q] 中期経営計画が達成できないようなリスクはどういうものがあるか?

5.[A] 改正電子帳簿保存法の追い風で短期的に前倒しで客が取れたのはあるので、売上がその分伸び悩むかもというのがリスク。ただそういうことが出てきても都度対処はしていくので問題ない。


6-1.[Q] 「株主の皆様へ」という手紙が今回で最後となるのが寂しい。メルマガになると特別感を感じなさそう。(単なる意見)

6-1.[A] 株主数が1万人を越え、この手紙が以外に費用がかかっていることがわかった。なのでデジタル化することにした。


6-2.[Q] ラクスパートナーズの件でXで炎上する案件があったが、足元をすくわれないような体制を作って欲しい。

6-2.[A] SNSの運用規定があるが、子会社に対して十分に浸透できていなかったのと、入社して3ヶ月の人に任せたのが良くなかったと考えている。100%防ぐことは難しいと思うが、起きる確率を減らすことと、起きた時の対応をきちんとすることをやっていきたい。

 

7.[Q] 新しいビジネス分野や市場など、長期的に考えていることはあるか?

7.[A] 基本的にはバックオフィス系を考えている。バックオフィス系の良いところはずっと使われる点。なかなかスイッチされにくい。外国などでより統合されたサービスに置き換わるようなことがあるので、それに対する対処をやっていきたい。また、将来的には海外も考えている。


8.[Q] 会社の一番の財産は社長だと思っている。ひとまずこの一年健康は大丈夫か?

8.[A] 健康診断も受けてるし、大丈夫。


以上で、質問したい人がいなくなったので、終了。


2024年6月14日金曜日

株主総会視聴:全国保証(株)(7164)

  本日全国保証の株主総会があり、ネット経由で視聴ができるので、視聴した。

全国保証の株主総会は昨年に続き3回目。


全国保証(株) 第44回定時株主総会

1. 場所・時間

場所:JPタワー ホール&カンファレンス(東京都千代田区)

   インターネット中継にて視聴。

時間:2024/6/14(金) 10時開始、11:21終了


2. 内容

昨年と同様、青木社長の議事進行で進む。

2.1 事業状況と決議議案の説明

  • 株主の議決権の数が充足していることの説明
  • 監査報告は:招集ご通知に記載の通り
  • 事業の経過と成果:スクリーンでスライドと合成音声による説明。
  • 対処すべき課題:青木社長が説明する。概要のみの簡単な説明。
  • 議案上程・説明
以下、質疑応答

2.2 質疑応答

質問は1人1点のみとのことだったが、同じ人が2回目に質問してもそれは許容されていた。

以下は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある点はご容赦いただきたい。

青木社長が回答したり、担当者が回答する質問もあった。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答。(特記なきものは青木社長の回答)


1.[Q] 社長交代後の状況確認をしたい。事業については堅調と思う一方、住宅ローンプラットフォーマーを目指しての活動はまだ道半ばというのも多いと思う。未来志向で会社を導きたいと言う中で、課題や達成感について聞きたい。

また石川会長に、青木社長に対してどのようなサポートをしているのか、また石川社長から見た青木社長の評価を聞きたい。

1.[A] (青木社長) 昨年4月に就任して、オーガニック成長はうまくいっている。インオーガニック成長も1.3億のポートフォリオの獲得ができてうまくいった。労働人口の減少や、AIなど従来考えなくても良かった問題が出てきており、今までと同じ成長がこれからもできるのか?ということは常々考えている。 初めの一歩は踏み出せたと思う。また会社は変わり始めていると感じている。

(石川会長) 業務執行に関しては先頭に立ってがんばっている。自分のカラーを出していこうとしている。社長は管理畑の出身で営業の実績は少ないが、積極的に金融機関と接点を持って関係を深掘りしている。

課題としては、この1年は外部とのコミュニケーションを優先してきたと思う。これからは自社の地方支店の職員との接点も増やせたらいいのでは?と思う。 基本的には社長に任せており、自分が出しゃばりすぎないようにしている。


2.[Q] (若めな声の女性) 政府の男女共同参画会議で、2030年までに女性役員の比率を30%にするという目標が出ているが、当社は少ないと思う。今はどれくらいか?

2.[A] 取締役についてはまず見識、経験などの選任基準があり、性別に関係なく人物像をみて判断している。比率については今回の総会で可決されたら、3/13で23.1%になる。


3.[Q] 営業費用が増加していると感じている。内訳や今後の見込みについて聞きたい。

3.[A] (経理担当の山口取締役) 与信費用が増えたのが一因。コロナ禍では保証履行が抑えられていた。コロナ禍が明けてから、貸し倒れや延滞が増えた。しかし計画段階から織り込み済みであり問題はなし。その他には2年連続で社員のベースアップも7%、5%としたので、人件費も増えた。ただこちらも将来予測もしながら織り込み済みなので、問題はない。

(社長補足) 人的資本や資本など、成長につながる部分は積極的に投資していきたい。


4.[Q] 提携金融機関が744から719に減っているのはどう考えたら良いのか?今後の見込みについても聞きたい。

4.[A] (営業担当の浅田取締役) 特にJAの統合・合併があり、見た目の数は減っている.提携していない金融機関はあと十数行くらいなので、引き続き提携を進めたい。またネット銀行とも提携していきたい。

(社長補足) 提携をやめたいということで数が減っているわけではないので、その点は安心して欲しい。またネット銀行については今期初めて楽天銀行と提携したが、引き続き他の銀行とも提携していきたい。


5.[Q] 資本投資を増やしていると思うが、どういうところに増やしているのか?

5.[A] 17兆の保証債務残高に対する資本は必要資本としており、そこは充足できたので余剰資本を活用するフェーズになってきている。成長につながる投資である、インオーガニック成長に使う。M&Aして欲しいという声が増えてきているので、進めている。


6.[Q] IRについて、機関投資家と積極的に対話していると思う。機関投資家からの将来の期待感・課題はどういうものがあるか。またどのような対話をしているか、内容の公開をしないのか? また、個人投資家との対話の機会を増やして欲しい。

6.[A] 重要視すべきはバランスだと考えている。(機関投資家や金融機関などとの対話に費やす時間のことか?) よく言われることは、全国保証という会社がまだまだ知られていないと言われる。もっとIRを充実させて会社のことを知ってもらうようにと言われる。また個人投資家との対話の場なども必要があれば検討したい。


7.[Q] 今後の金利動向と事業への影響について知りたい。

7.[A] マイナスの影響としては、変動金利の場合に代理弁済が増える。ただし事前審査もしているので、それほど急に増えるものではない。

プラス面としては、現在変動金利での契約が多く、固定金利への借り換えニーズが高まる期待がある。また利回りが高まると保証料の運用益も増える。結果としてプラス面の萌芽大きいと思う。


8.[Q] 少子高齢化が進む中、本当にオーガニック成長をするのか?整合性はあるのか?

8.[A] オーガニック成長については、まだ自社のシェアは8%程度であり、そのシェアを増やせると考えている。また新規住宅ローンの中で、中古やリフォームはまだまだ伸びると思っている。


9.[Q] オーガニック成長に対して、人を増やすのか、あるいは今いる人の成長によってまかなうのか?また、インオーガニックの利益水準が合うのかどうかを知りたい。


9.[A] (利益水準について社長が回答) M&Aなどの時のデューデリジェンスも新規保証の場合と同様に行っている(ちゃんともらえるか?)ので、同様の利益率になるように進めている。利益率を下げるようなことはやる意味がないと考えている。

(人事担当の山口取締役) 業務効率化やスキル向上を重視しており、生産性向上によってまかなう予定であり、大幅に人を増やすことは考えていない。インオーガニック成長の分野にも必要な人員を割り当てることは計画して取り組んでいる。


ここで質問がなくなったので質疑終了。

採決に進めても問題ないか、出席株主に確認した上で、採決に進む。

2.3 採決

決議事項の採決をして、選任された取締役・監査役を紹介して、11:21に株主総会終了。


今回も、質問がなくなるまで丁寧に回答する議事運営だった。


2024年5月29日水曜日

株主総会出席(視聴):(株)コメダHD(3543)

 

以下に本日の(株)コメダHDの株主総会の内容をまとめる。当社の株主総会を視聴するのは今年で3回目。前回(2022年)の記事はこちら


(株)コメダHD 第10期定時株主総会

1. 場所・時間

場所:名古屋観光ホテル(名古屋市)

   インターネット中継にて視聴。

時間:2024/5/29(水) 10時開始、11:45頃終了

ネット中継は前回と同じくYoutubeのシステムを利用。

Youtubeでの視聴者数は10:05時点で240名強だった。

現地は、途中で会場全体が映った時の感じでは一般株主の参加はざっくり100名程度はいそうだった。


2. 内容

2.1 事業状況と決議議案の説明

  • 監査報告は資料の通り
  • 事前作成のビデオ映像で業績説明
  • コメダの重要課題とその取り組み、中期経営計画の取り組みについて甘利社長が説明
  • 決議議案の説明


2.2 質疑応答

質問は1人1点のみ。回答の多くは社長がしたが、いくつかは担当役員も回答した。以下で特記なきものは甘利社長の回答。

以下は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある点はご容赦いただきたい。


[Q]は質問、[A]はそれに対する回答。

1.[Q] 株価について。日経平均の上昇に比べるとコメダは上がっていない。事業運営でもサプライズがないと感じている。

1.[A] 株価についてどうこうは言えないが、業績・事業価値の向上が株価につながると認識しており、経営としてはそこをがんばっている。もう少し長い目で見て欲しい。


2.[Q] 今年4月で豆乳ドリンクの提供がなくなった。オーツミルクなど代替品がいろいろ出ている中で、代替品とかもう少し検討できないか?

2.[A] 商品の提供ではアレルギーの対応に気を使っている。いつも気をつけるようにはしているが、万一間違えて提供してしまうことがある。オペレーションに負荷がかかるので、今は休止としている。


3.[Q] 季節限定商品の販売期間が短いものがある。早いのは1週間で終わってしまった。販売見込みの想定とかが甘いのでは?

3.[A] 季節限定については3ヶ月前~半年前に食材を決め、全店にサンプルを送って販売見込みを立ててもらっている。追加発注が困難なので、早く終わっても対応が難しい。AIを使った数量精度向上などこれから検討していきたい。


4.[Q] 全店禁煙だが喫煙室があり、喫煙室の出入りがあると臭いが外に漏れる。子どもとか一緒に連れて行きにくい。喫煙室の撤去とかできないのか?

4.[A] オーナーの意向がかなり強いチェーン店なので、本部からどうするとかは難しい。今後の経営の参考にしたい。


5.[Q] カスタマーハラスメント(カスハラ)に対する取り組みは?

5.[A] 理不尽なことについては断固たる対応をとることを考えている。現時点ではきちんとしたカスハラ対応マニュアルはないが、早急に作っていきたい。


6.[Q] 孫と一緒によく利用しているが、テイクアウトのメニューが少ない。またスパゲティに関して、量が少ないと思う。


6.[A] (担当役員が回答)貴重な意見としていただき、メニューの検討をする。


7.[Q] 「小豆小町 葵」がなくなって残念。ぜひ復活させて欲しい。

7.[A] メニューが増える一方では店舗オペレーションが大変になるので、どうしても出数が少ないものは減らすこともある。今後の参考にしたい。


8.[Q] コーポレートガバナンスに力を入れている会社と認識しているが有価証券報告書の提示が本日になっている。1週間前とかにだしてもらえると、よりこの総会での議論とか深まるのでは?

(記録者注:現時点で今期の有価証券報告書はまだ出ていないと思うが、何のことだろう?)

8.[A] (CFOの清水取締役が回答) 有価証券報告書はほとんどの会社は株主総会後に出しており、当社もそうしている。ただ、配当は取締役会で決議しているので、,早めに出せないことはない。今後検討していきたい。

 

9.[Q] おかげ庵の海外進出は? おかげ庵こそ、海外の人に喜ばれるのではと思っている。

9.[A] バリ島の店舗ではコメダだけどおかげ庵の団子を出していて好評である。まずはコメダのブランドを広めたいのと、あとは物流の問題がある。しかしコメダのメニューの一部としてでも商品を提供できないか、今まさに検討しているところである。


10.[Q] 配当と優待について、個人的には配当を減らして優待を増やして欲しい。

10.[A] 配当は総還元性向50%の中で考えており、もちろん優待もこの中に入っている。当社には18万人の株主がいて優待だけでは利用できない人もいる。貴重な意見として承る。


11.[Q] 能登や台湾の地震に対して、会社として寄付金を出したのか?もしその場合はその決定プロセスを教えて欲しい。(他社の株主総会に出てそのような質問が出てたので、こちらでも聞いてみた)

11.[A] 会社としては寄付金は出していない。能登の地震に対しては、加盟店と協力して1/1にキッチンカーを能登に送ったりはした。 


12.[Q] コメカをアプリに移してアプリで利用しているが、先日行った店舗ではまだコメカのアプリは使えなかった。「コメカは家に置いておいていいですよ」みたいなアナウンスをしていたが、まだアプリが使えない店舗はあるのか?

12.[A] (担当役員より回答) 100店舗弱ほど、まだ使えない店舗がある。順次改修しているところではある。店舗検索でわかるようにしているので参考にして欲しい。


13.[Q] コメダの森について、利益が出るような活用・運用計画があれば教えて欲しい。

13.[A] コメダの森はSDGsで環境保全のために持っており、そのような予定はない。ただし、コメダの森の木を店舗で活用したりとかそのような利用はしているが、利益につながるようなものではない。


14.[Q] 大阪の店舗で5年アルバイトで働いている。人不足とか言っているが、オーナーは店舗に立つわけでもない。そういうのならオーナーも店舗に立って欲しい。またチケットセールが毎年できるはずだが、自分の店舗では毎年やっていないと思う。SVに言っても変わらないので、なんとかして欲しい。

14.[A] 個別店舗の事情についてはここでは回答しないが、SV含めてオーナーと話しをしたい。


15.[Q] 店舗の働き手不足で賃上げは考えているか? また他の取り組みはあるか?

15.[A] フランチャイズ店舗が95%あり、個別に賃上げをしているかどうかは把握していない。本部の取り組みとしては、例えばすき間バイトアプリの会社と提携し、コメダ経験者を派遣できないかとか考えたりはしている。


16.[Q] 愛知万博から20年。愛知万博当時は会場からコメダが見えていた。今ジブリパークになっており、園内や近くにコメダがあるとうれしい。

16.[A] 人気パークであり、いろんな会社との取り組みがあるだろう。何かできればいいけど。。


17.[Q] 自分は電動車いす生活をしている。自分の周りに固形物を食べられない人がおり、そういう人向けのメニューがあると良いと思う。また自分についてはついつい店舗に長居してしまうが、トイレが狭かったりすると他のトイレを利用せざるを得ない。バリアフリートイレの店舗はどれくらいあるのか?

17.[A] 固形物を食べられない人向けには、ちょうど本日から始めたとろみコーヒーをぜひ試して欲しい。

{担当役員より回答) バリアフリートイレの店舗については、店舗検索で「多機能トイレ」にチェックを入れて検索していただくと、現時点で182店舗ある。


ここで甘利社長より、あと2人からの質問を受けたいとの発言。


18.[Q] おかげ庵は関東・愛知にはあるが、近畿・関西圏の予定はあるか?(自分は広島に住んでいる)

18.[A] 現在は13店舗であり、まずは関東での知名度を上げたいとの思いがある。また物流の問題もある。


19.[Q] 提案だが、株主総会の場で試飲や試食をしてもらって意見を聞くとかいかがか?

19.[A] 株主の公平性を常に考えており、遠方で来られない人のことを考えて、そのようなことはしていない。


ここで、11:40。甘利社長が採決を取ろうとすると、1名の株主が動議を出す。

株主「毎年、質問がある人がまだいる中で質疑を打ち切るのはいかがなものか。2部制にするとか、せめて今手を上げている人の質問は受けるとかできないのか?」

甘利社長はこの提案に対し「反対」とし、他の株主に確認する。

何人かが「反対」に対して賛意の拍手をしたので、そのまま議案の採決に移った。


決議事項の採決をとり、11:45ごろ株主総会終了。


甘利社長が動議に反対したのは、事前に「あと2人ですよ」と言ってたからか?

「反対」と言う時に、せめてその理由も言った方が良かったのでは?と思う。

単に「反対する」というだけでは、何となく後味が悪い。

当社のような一般消費者に身近な会社は質問も多いだろうし、議事運営が大変そう。




2024年3月22日金曜日

株主総会視聴:(株)シノプス(4428)

   本日、シノプスの株主総会に出席。昨年に続き3回目。

諸般の事情により、現地での出席ではなくオンラインでの視聴をする。


(株)シノプス 第37期定時株主総会

1.場所・時間

場所:AXビル10F バンケット10A(大阪市北区)

   昨年までとは異なる場所

日時:2024/3/22(金)

10:00時開始、11:00終了

現地出席の一般株主の数は、決議時の拍手の数からすると昨年同等の10名前後といったところか。

オンラインでは、南谷社長のアップを映すのみで会場の他の様子とかは映っていない。


2.内容(概要)

  • 南谷社長が議事進行
  • 監査結果の報告は監査等委員会の人が説明。
  • 事業報告・対処すべき課題について、社長が一通り説明。
  • 計算書類についても貸借対照表について簡単に説明。
  • 決議事項・議案の説明
  • 質疑応答
  • 最後に議案ごとに採決をとってすべて可決。


3.内容(質疑応答)

質問数としては多いが、同じ人が複数回質問しており、質問者としては3名だった。
以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(特記以外社長が回答)

1.[Q] そもそも当社のシステムを導入していないユーザーさんとかはどうしているのか現状を教えて欲しい。

1.[A] ランチェスターの法則からまずは40%のシェアを占めることを目標としており、ここはまず達成できそう。未導入の60%についてはよくはわかっていないが、類似のサービスを使っているところは大手のSIerとかが提供しているシステムを使っているのだろう。それらのシステムはシンプルなロジックのものが多く、日配品には対応していないので、日配品とかは手作業でやっているのでは?と想定している。絶対シェアと呼ばれる70%までは伸ばす余地があるだろうと考えて事業に取り組んでいる。


2-1.[Q] 第2号議案に関連して、本社を豊中市に移転することについて、その狙い・意図を知りたい。(次の2-2と合わせて同じ人が一度に質問)

2-1.[A] 一番の理由としては、現在の本社所在地の標高が0.6m、ビルの5Fということで南海トラフ地震があった時に浸水のリスクがある。豊中市の新本社は千里中央であり、標高が60m+ビルの高さで浸水のリスクはないと考えている。2番目としては、現在テレワークで出社率が5~10%のところ、リアルで出社して顔をあわせようとの方針がある。しかし現在の本社は80坪で社員が全員入れないので、広いところにしようと考えた時に家賃の単価を考えてのこと。3番目は社員が日本各地に出張に行くのに、伊丹空港や新大阪駅への利便性がよいので千里中央にした。


2-2.[Q] 第5号議案に関連して、補欠の監査等委員2名の選出とあるが、監査等委員3名に対して補欠2名というのは多い気がするがどういう意図か?

2-2.[A] (この質問に関しては監査等委員の畠山さんが回答) 監査等委員というのは3名以上で、うち社外の監査等委員を半数以上にするということが法律で決まっている。そこで社内・社外の監査等委員のいずれかに万が一のことがあった場合でもすぐに対応できるように、補欠も社内・社外1名ずつ選任しておこうとの意図である。


3.[Q] 伊藤忠以外の会社ともいろいろ協業していると思うが、その具体例を知りたい。

3.[A] 棚卸し大手のエイジスと協業しているのが1つある。エイジスさんは人海戦術で事業を行っているが、そこに自社のシステムを組み合わせている。もう1つ、ラベル印刷大手のサトーについては、値引きシールの印刷について協業している。値引率の設定やタイミングを当社のシステムで計算し、ラベルプリンターに指示を送って印刷を行うというもの。


4.[Q] (1番目の質問の人がもう1度質問) 未導入ユーザーへのアプローチについて追加質問。未導入ユーザーに入れるのと、導入済みユーザーのアップセルを伸ばすのとどのような時間軸で考えているのか?

4.[A] まずシェア100%というのはあり得ないことで、またシェアが70%までいくと効率も悪くなってくる。今20億の売上であと10億くらいだろうと考えている。そこで物の最適化から人の最適化に広げることを考えており、試行する中で良い成果が出ている。人の最適化(人時改善サービス)の方では提供単価も上げられそう。今年後半から来年にかけて本格導入となりそう。ユーザーによっては物の最適化よりも人の最適化の方が優先というところもある。


5.[Q] IRで物流の2024年問題に対するウオロクさんの事例を見た。内容を知りたい。

5.[A] 物流だけではなく、需要予測の精度を高めるのが狙い。不要不急の物流を減らしたり、積載効率を高めることで改善しようという内容。積載効率は80~90%くらいまで高められると考えている。さらにブラッシュアップしようとしているところ。こういう取り組みは統計的には60%ほどうまくいっていれば、全体が良くなっていくと考えている。


6.[Q] 2024年問題について、売上的には特需的に増えそうなのかそうではないのか、売上へのインパクトを知りたい。

6.[A] サービスが増えすぎるとレッドオーシャンになるので、自社の供給力を増やすようなことは考えていない。2024年問題は今年だけの問題ではなく、今後も続くもの。値段を下げるのではなく、やりたいという会社とやっていく。


以上で、質問はなくなったので、決議事項の決議を行い、11:00に株主総会終了。


クラウド版への移行が進んでユーザーも順調に増えており、事業・サービスの拡大をしていくのだろうと理解した。


2023年6月23日金曜日

株主総会出席:(株)ラクス(3923)

  本日、ラクスの株主総会に出席。

こちらは2年ぶり3回目の出席。(前回の内容はこちら)


(株)ラクス 第23期定時株主総会

1.場所・時間

場所:梅田センタービル31F ホワイトホール(大阪市北区)

日時:2023/06/23(金)

10時開始、10:13終了(株主総会)、10:37終了(全体)

今回は54人分の席を用意し、出席者は16名。

前回出席時もそうだったが、株主総会として必要な決議事項などはささっと済ませて、その後にざっくばらんな質疑応答の機会を設けるやり方。

2.内容(概要)

  • 中村社長が議事進行
  • 株主総会における議決権の充足数の説明
  • 監査役より監査報告の説明
  • 報告事項は「招集ご通知に記載の通り」というだけで、説明はなし。
  • 決議案について説明し、質問があるか確認し(質問なし)、議案ごとに採決をとってすべて可決。

以上、10分少々で株主総会は終了。

その後はざっくばらんに質疑応答タイム。


3.内容(質疑応答)

以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(中村社長が回答)


1.[Q] 2017年以降株主総会に出席している。ずっと30%以上の売上成長を続けているのはすごいと思うが、なぜできているのか?

1.[A] SaaSマーケット自体の成長と、効率的に組織運営ができていることだと思う。途中ではいろいろ課題は発生するが、都度すぐに改善している。全員がまじめに取り組んでいるからだと思う。


2.[Q] 決算説明資料でサービスごとの月平均単価が毎年上がっていっているが、何によって上げられているのか?

2.[A] 新しい機能を開発し、オプションとして追加し使ってもらうことで単価を上げている。また付加価値が上がった分に合わせて全体の値上げをしたサービスもある。


3.[Q] 先日テレビの「がっちりマンデー」に取り上げられていたが、放送の反響・感想は?

3.[A] 思ったよりも「テレビを見たから」ということで、受注や問い合わせにつながった。第3者が取り上げてくれるものはそれなりに効果があると感じた。


4.[Q] 株主への手紙の中で「楽楽人事から撤退した」とあるが、その判断理由を教えて欲しい。

4.[A] 自分たちが望む売上を達成するには機能が足りておらず、開発リソースが必要だった。売り上げ目標を達成するには、このサービスにリソースを投入するよりは他のサービスにリソースを活用する方が良いと判断した。


5.[Q] 人員を大量採用してしまい、見直したといいつつ、今後も採用を続けるという話しには矛盾を感じるがどういうことか?

5.[A] 人員の教育体制が十分でないところで、多く取ってしまうときちんと教育ができなかったが、それを改善した。組織体制に合わせた採用を続けるということ。


6.[Q] 知名度向上の具体策は?

6.[A] TVCMを流しているが、これでは採用にはあまりつながらなかった。テレビで出られるところは出ようと思う。また広報に近いところに部署を作ったので、それを活用する。


7.[Q] 最近利益率が下がっているが、今後の展望は?

7.[A] 2026年3月期の目標で純利益を100億以上目指すことにしているが、そのためには営業利益は150億はいる。例で言えば、40億の広告を止めればその分利益率はあがる。今後は営業利益率を高めていく方針で進める。


8.[Q] (前問に引き続き)それは生産性の高い組織にしていくのか?

8.[A] 生産性の高い組織にはなっている。2021年3月期は営業利益率25%だったが、その利益率を出せる組織は保っていると思ってもらってOK。


9.[Q] 売上30%成長を継続できているのはすばらしい。社長の力量があるからだと思っているが、もし社長に何かあった時のリスク、後継育成についてどのように考えているか?

9.[A] (社長を含めて)人に依存しない組織を作りたいと思っている。パーツが欠けたからといって崩れるものではない。自分が思うすごい経営者というのは、経営者が関与しなくても成長するような組織を作ることだと思っている。


以上で、質問したい人がいなくなったので、終了。


引き続き、安定した事業運営で中計の達成を期待したいところ。


2023年6月20日火曜日

株主総会出席:ニデック(株)(6594)

本日はニデックの株主総会。前回出席はコロナ前の2018年だったので、5年ぶりの出席となった。


ニデック(株) 第50期定時株主総会

1.場所・時間

場所:リーガロイヤルホテル京都2F「春秋の間」(京都市下京区、京都駅近く)
第1会場は900人程度の席が用意されていた。出席者は座席の7~8割程度埋まっている感じ。
また第1会場に入れない場合の時のために第2会場も用意されていたが、今回は第2会場は使用しなくて済んだ模様。
会場に登壇する取締役や会場のスタッフの人はほぼマスクをしていた。ただし説明で話しをする人はマスクを外していた。

時間:10時開始、11:55終了

2.内容(概要)

  • 小部社長が議事進行
  • 最初に昨年の中間配当・自己株式取得が会社法の分配可能額規制を越えてしまった件について、外部調査委員会に調査してもらってその報告の通りに対応すると説明し、関係者へ迷惑を掛けたことのお詫びをしていた。
  • 事務局から株主の充足数の説明
  • 常勤監査等委員の村上さんより監査報告の説明
  • 事業報告、計算書類の報告の概略をスライド+音声にて説明
  • 永守さんより今後の戦略と展望の説明
  • 質疑応答
  • 最後に各議案の決議

3.内容(今後の戦略と展望)

永守会長CEOから説明。
「この後の質疑応答はまた賑やかにやりましょう」と冒頭に言い、この段では少しおとなしめ。

(1) eVTOL 電動駆動システムで世界No.1を狙う
今まで空飛ぶクルマやeVTOLに関する言及はほぼなかったように思うが、6/19に新聞報道があったからか、1番目にこの話題を持ってきた。
  • 将来的には一家に1台、また100人乗りの飛行機も電動化になりますよ
  • エンブラエルからぜひ一緒にやってくれと言われた。こちらから売り込んだわけではない。
  • モータを薄型化、小型化できないといけない
  • 都市型航空交通の市場予測は2030年が2.8兆円で、2050年には1,100兆円
  • 投資をしないで、種をまかないで花は咲かない
(2) ロボット関連でも世界No.1を狙う
  • 減速機、サーボモータ、力覚センサの3つの分野

(3) クルマの電動化 世界No.1は間近
  • 静音化・低振動・低発熱のモータに注力している。
  • これからEVが普及してくると少しの音でも気になってくる。

後はざっくばらんに。。
  • 昨年は株価が安かったから自社株買いをやったけど、自社株買いをやりすぎた。公認会計士に高い金を払ってまかせているのに誰も気づかなかった。(気づいたのはCFO)
  • 構造改革は古い機械をなくしたり、買収した会社の古い社宅なんかも全部整理した。これからの新たな50年を歩むのにそんなものを次の世代に残せないから。

4.内容(質疑応答)

以上、ここで10:36。これから質疑応答の始まり。
小部社長と永守会長が回答する。
下は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある点はご容赦いただきたい。
[Q]は質問、[A]はそれに対する回答。


1.[Q] 昨年会長に空飛ぶクルマの話しをした時は明確な返答がなかった。中間の2025年とかで会長は株価をどうしたいと思っているのか?
1.[A](永守) 最高株価を目指したい。株価が下がるとすぐにゴチャゴチャ言いに来る人がいるが、そういう人は株を買うもんじゃない。

2.[Q] 子会社のアイススケート部を廃止にしたが、理由についてホンネのところを聞きたい。
2.[A](永守) あまりホンネの話しはしない方いいのだけど..。金メダルを取って社長の所に挨拶に来るのに、その時の服や金メダルを持っていってはダメと連盟に言われた。自分のところの社員なのに?? バカバカしくてやってられないからやめた。
(いろいろしゃべっていたけど自粛)

3.[Q] 株主総会は会長の独演会の場ではないから会長は自重して欲しい。回答も手短にして欲しい。
3.[A](永守) そもそもその質問が長い。
(小部) 当社の株主総会はみんなが疑問に思っていることを丁寧に説明している。今まで通りのやり方で問題ない人は拍手をして欲しい→(会場拍手多数)
質問者の意見に賛同する人は拍手して欲しい→(会場拍手なし)

コメント:こんな意見を言う人がいるのね。みんな永守さんの話しを楽しみに来ていると思っていた。話しが気にくわないなら出席しなければいいのに。

4.[Q] 工作機械のM&Aについて昨年は3件あったが今年はまだない。今後どの辺を狙うのか?
4.[A](永守) 今後何を買うかなんて言えやしない。余分なものは買わないし、買ったらすぐに利益を上げられるようにする。

5.[Q] 50年前の創業時の永守さんと現在の永守さんの情熱はどちらが大きいのか小部さんに聞きたい。
5.[A](小部) 当時の永守さんには並々ならぬ情熱があったが、社会人になったばかりの自分はまだ若くてよくわからなかった。信じてついていくだけだった。現在でも次々に新市場に参入するためにますます情熱は持っている。気持ちは全然衰えていない。

6.[Q] 最近株をかったのだが、車載事業はいつ回収でききるのか?
6.「A](永守) 今期から黒字になる。

7.[Q] ずっと株価を気にしていたが、最近は配当も気になる。配当利回りが2%くらいあったらうれしい。社員の給料も上げてあげて。
7.[A](小部) 配当性向30%を目指して安定的に配当することを考えている。給料は平均7%上げた。
(永守) 配当利回りを重視したいのなら、他の会社の株を買ってくれ。今はまだ会社の成長に資金を使いたい。
昔、松下さんから「早いうちから良い給料を上げたらダメだよ」と言われた。事業が成長し、時期がきたら給料を上げる。最初から給料目的で来るような人はダメ。経営の理念に賛同してもらえる人に来てもらいたいし、株を持ってもらいたい。

8.[Q] 分配可能額規制を越えてしまった件について、自分は投資をしているから、そんなことも取締役が知らないのは信じられない。中小企業なら過去にいくつか事例があるが、大企業では聞いたことがない。取締役に問題があるのでは?
...というようなことをずっと質問者が話し続けるので、永守会長が遮って回答する。

8.[A](永守) 実際に見つけたのは社員が最初であり、公認会計士も気づかなかった。実際に規制を知らなかったのだから仕方ない。間違いがあったのは事実だが、なぜ今あなたに社員をこき下ろすようなことを言われなければならないのか。
(まだ質問者がしゃべろうとするので、小部議長の権限により発言打ち切り)

9.[Q] 株価が下がった時に買い増ししているが、もっとポジティブな応援の仕方(例えば一定期間配当を減らすとか)はできないか?
9.[A](小部) インサイダー情報のからみもあるので、会社でやっていることは事業報告などで公表しているので、それを見て欲しい。

10.[Q] 次の社長候補にどういうことを求めるのか?
10.[A](小部) 業績を達成する・逃げない・ニデックを成長させられる人など、別に公表をしているのでそれを見て欲しい。
(永守) 創業者は変人が多い。会社の将来像を常に考えている。一緒に将来像を考えてくれる人が良い。自分のような経営をしてくれる人を10年間探したが全然いなかった。単純に言うと株価を上げてくれる人。どうしたら株価が上がるか?それは業績を上げないといけない。

11.[Q] エンブラエルとの合弁で、アメリカの型式証明とかきちんと取れているか? 精密モータから機器・産業用にポートフォリオを移してきた。車載事業のマーケットシェアと見通しを教えて欲しい。
(コメント:話しの流れと質問の意図がよくわからず..)

11.[A](永守) 型式証明はもちろんきちんと取る。
150年ずっとやってきた会社を買収してやっているのでご心配なく。
(コメント:何に対しての回答かよくわからず..)

12.[Q] 空飛ぶクルマに関連して、バッテリについてはどう考えているか?
12.[A](永守) モータとバッテリは関係が深いが、バッテリは相手の会社(エンブラエル)がちゃんとしている。車のモータもそうだが、効率の良さから当社のモータが選ばれている。

13.[Q] 今まで永守さんのM&Aの研究をしてそれで論文も書いてきた。これからもますますがんばって欲しい。
13.[A] 承った。

14.[Q] 会場のみなさんと共に50周年の拍手を送りたい(会場拍手)。なぜ今空飛ぶクルマの発表をしたのか?
14.[A](永守) どんな商品でもピークが来て終わる。世の中がどうなっていくかを絶えず考えて、新製品を継続して出していかないといけない。炭坑のカナリヤは一番に危険を察知するが、どのような新しい分野に進出するかをかぎ分けられるようにならないといけない。自分はそのうち代表権がなくなったとしてもずっと取締役として残るだろう。炭坑のカナリヤの役は自分がやらないといけないのでは?と思っている。

ここまでで質疑応答終わり。

最後に決議事項の上程、決議を行って、11:55に株主総会終了。


相変わらずの永守節健在でよかった。
ブログなどに残すのは憚れるような率直な物言い、発言、こういうのは総会に出席しないと経験できない貴重なものだろう。
多分こんな本音トークの株主総会は他にはないだろうね..。


2023年6月16日金曜日

株主総会視聴:全国保証(株)(7164)

 本日全国保証の株主総会があり、ネット経由で視聴ができるので、視聴した。

全国保証の株主総会は昨年に続き2回目。


全国保証(株) 第43回定時株主総会

1. 場所・時間

場所:JPタワー ホール&カンファレンス(東京都千代田区)

   インターネット中継にて視聴。

時間:2023/6/16(金) 10時開始、11:25終了

昨年と同様、動画配信の部分はYoutubeを使用していた。

会場は前方の取締役の席全体を映すのみで、一般株主は最後の終了時に少し映っていた。その時の数と拍手の数でいうと出席者は10名前後といったところか?


2. 内容

今年4月に就任した青木社長の議事進行で進む。

2.1 事業状況と決議議案の説明

  • 株主の議決権の数が充足していることの説明
  • 監査報告は:招集ご通知に記載の通り
  • 事業の経過と成果:スクリーンでスライドと合成音声による説明。
  • 対処すべき課題:青木社長が説明するが、招集後通知記載の4つの課題があるから、中計を策定したというような簡単な説明。
  • 議案上程・説明
以下、質疑応答

2.2 質疑応答

質問は1人1点のみとのことだったが、同じ人が何回か質問する場面があり、それは許容されていた。

以下は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある点はご容赦いただきたい。

青木社長が回答したり、担当者が回答する質問もあった。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答。(特記なきものは青木社長の回答)


1.[Q] 新中計では「住宅ローンプラットフォーマーを目指す」と書かれており、最近の他社の動きでSMBCとNTTデータのグループのニュースリリースがあったりするが、自社単独でやるのか、他社との連携をするのか、その辺の考え方は?

1.[A] 現在の事業は川中の「審査」の業務をメインとしており、それを川上・川下に広げることができると考えているので、まずはここから進める。720の提携金融機関とのネットワークを活用していきたい。他社とも柔軟にはやっていきたい。

(基本は中計に書いてあるような考えなのだろう)


2.[Q] 配当金について、利益剰余金の額を見るともう少し増やせるのでは?債務保証積立金の額が妥当なのかよくわからないが..。

2.[A] 債務保証積立金を積み立てて、資本の厚みを持たせることで金融機関には安心してもらっている。必要資本として1年間に発生する損失の15年分としているが、この考え方は住宅ローンの平均返済期間が15年だから。ちょうど15年分たまったので、これから資本は活用するフェーズとなる。新中計でも配当性向を50%まで順次高めていく予定にしている。


3.[Q] 株主構成について、個人投資家は機関投資家と比べると長期保有なので個人を優遇したいと以前に聞いたが、その考えは今も同じか?事業内容について、個人株主でも全国保証のことを知らない人はまだ誤解している人も多いように感じるので、IRの事業説明をもう少し改善した方が良いのでは?

3.[A] 株主構成は個人株主が10%、金融機関が50%、海外が30%で、もう少し個人株主を増やしたいと思っている。株主優待などについては、個人に対するIR効果があると思っているので、その効果がある間は続けたいと思う。

IR説明会などもしているが、引き続き継続したい。


4.[Q] 他社協業やM&Aに関して、グループ戦略推進室を作ったことに対して期待をしている。スタートアップとの連携には独特のナレッジが必要と思うが、人材とかどうするのか?実績を上げるためにブレークスルーは?

4.[A] 現在はノウハウがあまりないので、人の教育が課題と考えている。スタートアップとの取引ではCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)などを活用し、専門家と手を組んでやっていきたい。


5.[Q] 債権回収を子会社でやっているが、具体的にどういう感じで、どれくらいの金額でやっているのか?今後拡大するのかどうかなど聞きたい。

5.[A] (担当の山口専務が回答)子会社のあけぼの債権回収の業務は主に2つある。1つは親会社の業務受託で、親会社の債権回収をやったり、提携金融機関の債権の催促などを受託して行うことで手数料をもらっている。もう1つはサービサーから債権を買い取って回収している。割引して買い取り回収するので、その差額が収入となる。


6.[Q] 自分は金融機関で債権回収を8年ほどやっていた。不良債権の保険に入っているのだろうと思うが、どれくらいの規模なのか?

6.[A] (引き続き山口専務が回答)代位弁済は0.07%の発生率で、通常不動産を担保に取っており、債権回収できない場合はその不動産を売却して回収している。それにより77.4%が回収できている。残りが回収できない分だが、他のサービサーに売却することもしている。


7.[Q] 社長交代に関連して、それぞれ聞きたい。

石川会長にはどのような思いでバトンを渡したのか、青木社長への期待

青木社長には大事にしたいところと変えていきたいところ

社外取締役にはどのような思いでいるのか

また代表権に分担についても聞きたい。


7.[A] 

(石川会長) 2006年7月から18年弱社長をやってきた。長い間やってきたということと、ちょうど上場10年の節目、今年から新中計のスタートもあり、新しい体制にすることがベターと考えた。期待することとしては、新中計で本業以外の周辺事業を伸ばす段階で、実務型で先頭に立っていた青木さんにやってもらいたい。

分担については取引金融機関やグループ会社との関係をやっていきたい。(もう少し何か言っていたように思うが聞き漏らした)

(青木社長) 社長が替わっても、急激にかわることはない。住宅ローン市場を守るという役割を会社の使命として認識している。新中計でさらなる成長をしていきたい。

(指名・報酬委員会委員長の上條取締役) 昨年の12月に社長交代の申し出があった。その時はサクセッションプランの作成途中だったので、それに従うことはできなかったが、それに沿って進めた。企画力・今後の推進力、高い倫理性などで青木さんを選んだ。


8.[Q] 株式分割について。5000円の株価だと最低購入が50万になるので買いにくい。ヘソクリで買えるような金額だと私のようなおばちゃんでも買えて、しかもずっと持っているのでは?と考えている。


8.[A] 個人株主は増やしたいと思っているので、意見は今後の参考にしたい。


9.[Q] 女性取締役について、プロパーで社内から執行役から上げるような仕組みとか育成プランなどはあるのか?


9.[A] 女性活躍推進の活動に取り組んでおり、その中で女性管理職の割合5%、女性管理職候補の役割10%を目標に目指している。現在は1名が女性管理職で割合だと3%、候補者は現状6%。女性が活躍しやすい職場環境を作っていきたい。


ここで質問がなくなったので質疑終了。


2.3 採決

決議事項の採決をして、11:25に株主総会終了。


新中計では2023年3月の配当148円に対して、2025年度の配当は243円の計画となっている。売上はそんなに減ることはないだろうから、期待しかない。