本日、「業務スーパー」でおなじみの神戸物産の株主総会に初めて出席。
(株)神戸物産 第36期定時株主総会
1.場所・時間
場所:神戸ポートピアホテル 南館1F 大輪田の間(神戸市中央区)
日時:2022/1/27(木)
10:00時開始、10:58終了
大広間の会場に200人分ほどの席を用意し、50人弱の参加。比較的若い女性もちらほらいた。
出席はwebでの事前申込制で、申込が多ければ抽選になると書かれていたが、全然少なかった。
座席は前後2mほど、左右は3~4mほども離して椅子が置かれており、それぞれぽつーんとしていた。
2.内容(概要)
- 沼田社長が議事進行
- 冒頭に昨年12月にあったという不正アクセスによる個人情報流出についてのおわび。社長と共に取締役と監査役も席を立って謝りの挨拶をしてたが、そんなことが起きたとは全く知らなかった。
- その後社長が議事進行をすると言っただけで拍手。ここで拍手が出るのは初めての体験
- 監査結果の報告と事業報告を田中副社長が報告。とはいえ、事業報告は招集通知の現況部分の一部と売上・利益の数字を読み上げるくらい。
- 対処すべき課題について社長が説明。こちらも通知の文を抜粋して読む。その間プロジェクタでの画面表示もあるが、売上・利益の数字や、課題の項目を表示するくらいで必要最低限の表示。
- 決議事項・議案の説明
- 質疑応答
- 最後に議案ごとに採決をとってすべて可決。
議案の説明までで20分弱。
3.内容(質疑応答)
以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。
[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(担当役員又は社長が回答)
1.[Q]フランチャイズの加盟社に対して、本部から何かリードしたり、店舗の移転・大型化などのアドバイスしたりということはあるのか?
1.[A]生鮮品はオーナーが独自に仕入れている。肉類で一部本部から出しているものはある(よく聞き取れず)。出店時の相談に乗るのと移転時のアドバイスくらい。
2.[Q]売上について、今までは連結の方が金額が大きかったが、今期は連結よりも単独の方が金額が大きくなっている。理由は?
2.[A]子会社には本体から原料を売っている。売上と仕入れを相殺しているから。また今期ジー・コミュニケーションなどを連結から外したのもある。
3.[Q]近所のお店を利用しているが、お店によってはドライアイスや製氷機がないところもある。冷凍食品をメインで売ってるのなら必要なのでは?加盟社との取り決めはどうなっているのか?
3.[A]原則は必要最小限の設備でやっている。
4.[Q]ミャンマーでシステム開発の子会社があるが、現状は?
4.[A]コロナが発生した時点で日本人の常駐は止めている。ミャンマー人は20名働いているが、zoomで繋いでコミュニケーションを取っており、クーデター後もそのまま業務を続けている。
5.[Q]外食事業の伸びが見られないが今後の見通しは?
5.[A]馳走菜については業績も良く、出店を加速している。ワールドビュッフェはコロナ禍で大きく落ち込んだが、メニュー・オペレーションを見直し、損益分岐点を下げて継続している。プレミアムカルビについてはコロナ禍で売上に影響あったものの昨年末には戻っていた。今期も何店か出店を予定している。
6.[Q]大正区のお店を利用しているが、惣菜を売っており良いと思う。他にも広げては?
6.[A]馳走菜は出店目標は公表していないが、継続して出店し、数年後には100店ほどにしたいとは考えている。
7.[Q]加盟社は本部が探して声を掛けているのか、あるいは向こうからやりたいと連絡があるのか?
7.[A]既存オーナーの出店意欲が高く、本部が加盟社を探してはいない。ただ新規も受けてはおり、今期純増分の出店のうち、1店は新規オーナーのお店。ただ既存オーナーとの信頼関係が築けているので、基本は既存オーナー重視でやっている。
8.[Q]世界の食材探し・工場審査などをどうしているのか?また物流の混乱の影響なども教えて欲しい。
8.[A]工場視察はできないが、工場にノウハウができているので問題ない。認証とかzoomでの会議とかいろんな手段で確認している。新規開発は今でも順調に進めている。世界を飛び回ることはできないが、web上で探したり、既存取引先からの情報収集など。
海上輸送については確かにコストも上昇しているが、それよりは予定通りに船が入ってこないこともあるのが問題。対策としては国内の在庫を多めに確保して品切れを起こさないようにしている。
9.[Q]キャッシュレス化の方針を聞きたい。近所のお店はクレジットカードは使えるが、○○payとかは使えない。
9.[A]現在はハウスカードを直営店の2店舗でテストしており、良さそうであれば広げていきたい。またクレジットカード導入店舗は増えており、キャッシュレス化は基本的には広めたい。
以上で、質問したい人がいなくなったので、終了。
質疑応答の時間は約30分
最後に決議事項の採決を取り、議決後新任役員の紹介と一言挨拶があって終了。
総会終了後に外でIR担当者による個別相談会があるとのアナウンスがあった。
会場を出てみると、受付の横に商品サンプルや業務スーパーを紹介した雑誌が展示されており、売上・株価・配当金などの推移のグラフをパネルにして展示していた。
業務スーパーの店舗数は現在の約1000店舗に対して、数年後の目標として1500店舗の数字があった。
また4名ほどの担当者が、個別に質問を受けたりしていた。
業績も好調だし、特に問題もないような印象だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿