2025年3月26日水曜日

株主総会出席:(株)シノプス(4428)

 本日、シノプスの株主総会に出席。昨年に続き4回目。

昨年豊中市に本社を移転したので、株主総会も千里中央で開かれた。


なお、以下は聞きながらのメモであり、聞き逃し・勘違い・理解不足などによる誤りも多々あると思われるが、その点はご容赦いただきたい。


(株)シノプス 第38期定時株主総会 +会社説明会

1.場所・時間

場所:千里朝日阪急ビル4F A&Hホール(豊中市)

日時:2025/3/26(火)

10:00時開始、10:35終了(株主総会)、11:22終了(会社説明会)


座席は32席用意されていて、一般株主は6名の参加。千里になったから人数が減ったか?

株主総会はライブ配信あり。


2.内容(概要)

南谷社長が議事進行

監査結果の報告は監査等委員会の人が説明。

事業報告・対処すべき課題について、社長が一通り説明。

計算書類についても貸借対照表について簡単に説明。

その他の項目は招集ご通知に記載の通りとの案内。

決議事項・議案の説明

質疑応答

最後に議案ごとに採決をとってすべて可決。


3.内容(質疑応答)

質疑応答は1人が2つ質問しただけだった。

以下の内容は自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。

[Q]は質問、[A]はそれに対する回答(特記を除いて社長が回答)


1.[Q] DeCM-PFの収益構造の考え方について、どのようにお金をいただくのか?アカウント単位とかではないと思うが?

1.[A](岡本さん回答) メーカーから物流量に応じた利用料をいただいており、これを小売りとシェアをしている。

(南社長補足) 今期はそれほど多くない。いくつか実験をしており、26年度以降収益化する。


2.[Q] 今期社長交代を予定されているが、南谷さんは会長になってから今後どのように経営に関わるのか?

2.[A] 会社の法人の方向性は企業理念に従うので変わらない。人は順番にバトンを渡すものと思っている。今後も会長と社長の二人三脚で会社の礎を作っていく。


以上で、質問はなくなったので、決議事項の決議を行い、10:35に株主総会終了。

10分間休憩ののち、会社説明会をするというので、そちらも出席する。


4.会社説明会

取締役3名が出席。この場は次期社長となる岡本さんが説明。

一般株主は、5名が出席。

説明の内容は概ね決算説明資料などの中にある中期経営方針や今後の成長戦略などの話し。


4.1 会社説明会からのメモ

岡本さんが話した内容から、資料に乗らないような事柄を中心に以下メモ書き。

  • DeCM-PFについての当初見込みと実際
    • メーカーの方は当初30社くらい参画してくれたら良い方だろうと思っていたら、80社超が参画してくれた。
    • 小売り側は数社と予測していたが見込みより少なかったので、今後増やしたい。

  • WLMSについて
    • 他のお客様からも良いサービスだねとの声をいただいている。
    • 他業界への展開については、話しぶりからは(sinops-CLOUDを導入している)ドラッグストアや家電量販店をまず考えてそう。

  • アカウント数(利用サービス数)について、平均は1店舗あたり3.7アカウント。多いところは8カウント利用いただいているユーザーさんもいるので、増やす余地は十分ある。

以上のようなことを交えながら、説明があった。

その後質疑応答。


4.2 会社説明会での質疑応答

以下の内容も自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。


1.[Q] WLMSについて、紹介いただいた会社以外でもテストや実験などをしているのか?

1.[A] 複数の企業でテスト実施中。


2.[Q] BtoBのビジネスなので一般ユーザーからは導入効果は見えにくい。利用しているユーザーさんは効果の有無を実感できるものか?

2.[A] 導入の前後でどの観点で評価するから客先と話しをして整合して進めている。例えば欠品率は実際に数を数えたり、廃棄ロスの改善についてはPOSデータから値引き個数の確認をしたりと実際の数で計測。在庫はバックヤードの在庫が少なめがよく、減らしすぎても良くないので1割減をめざす。発注業務についてはWLMSで時間を計測している。このように実際の数字で効果を見ている。


3.[Q] DeCM-PFについて、卸などはトラックの数から効果を実感しやすいと思うが、メーカーから見た時の感想は?効果がわかるものなのか?

3.[A] 例えば、北海道に工場がある菓子メーカーは最近モーダルシフトで鉄道で輸送をしており、1週間前に数量を決める必要がある。特売があると数に見込み違いが生じることがあり、間に合わない場合は飛行機で輸送することもある。それがDeCM-PFでは2週間前に数字を確定できるので、見込み違いが減っている。また新潟の米菓メーカーは、今年米不足で作れないということがあった時も、数量が早めにわかるので生産の面からありがたいと言われた。このようにメーカーにも効果を実感してもらっている。


4.[Q] DeCM-PFで小売企業の数が見込みより少なかったというのは2社だけ?

4.[A] 2社は確定しており、もう数社いけると思っていたが、昨年は契約できなかった。今年はいくつか契約できている。


5.[Q] WLMSで細かい設定ができるのは良いのかもしれないが、細かすぎると使う側も使いにくいということにはならないのか?

5.[A] あまり精度が良くないものを提供してもお客様の満足にはつながらないので、しっかり人的リソースを投入して満足度を上げていきたい。設定や使い方については、一番効果が出たやり方を他のユーザーにも展開をするようにして、人数をあまりかけずに展開していっている。


6.[Q] 今後の人員計画について教えて欲しい。

6.[A](武谷さんが回答) 2025年は20名増やす計画で新卒と中途採用が半々。2026年度以降は会社の成長度合いに応じて採用を継続する予定。


以上で、質問がなくなり、11:22ごろに終了。


DeCM-PFやsinops-WLMSなどの新しいサービスも合わせて導入企業が増えていけば、安定して伸びていくだろう。

2025年3月25日火曜日

株主総会出席:(株)MonotaRO(3064)

 MonotaROの株主総会。昨年は都合が合わず出席しなかったので、2年ぶりの出席。本社が移転してきたJPタワー大阪にある大阪ステーションホテルで実施。

なお、以下は聞きながらのメモであり、聞き逃し・勘違い・理解不足などによる誤りも多々あると思われるが、その点はご容赦いただきたい。


(株)MonotaRO 第25期定時株主総会

1. 場所・時間

場所:大阪ステーションホテル 7F The Ballroom(大阪市北区)

   インターネット中継あり

日時:2025/03/25(火)10時~11:30

150名ほどの座席が用意され、100名程度の出席。女性も2割ほどいた。


2.内容(概要)

田中社長の議事進行で始まる。

会場で配られる資料を基に説明がされる。

・株主総会において議決権が充足していることの説明

・監査報告に問題なし

・25周年なので創業からの歩みを簡単に紹介

・2024年度事業年度説明

・2025年度事業計画説明

・今後の事業戦略について

・決議事項の説明

ここまでで10:40。以下、Q&A。


3. 内容(質疑応答)

1人1回1問でと言っていたけど、2つ質問する人も1人いた。最後の質問を除き、田中社長が回答。

以下の内容も自分の聞き書きであり、質問者・回答者の意図と異なる、抜けている可能性もある。


1.[Q] 2023年に株主になって、1回株主優待をもらってもう廃止になるのは残念。復活して欲しい。

1.[A] 資本の使い方について取締役会で議論して、公平性の観点から廃止を決めた。当面復活させることはない。



2.[Q] 株主優待の廃止については、「卒業」ととらえている。自分みたいに株主かつモノタロウのユーザーという人もいると思う。例えばシステムの中で株主番号を入力してもらって、株主には値引きクーポンを出すとか考えても良いのではないか?

2.[A] 事業を通してコミュニケーションを取りたい。(みたいな感じのことを言っていたように思うが、まあ通常の配当でよろしくみたいなことだろう。)



3.[Q] 自分は4年前に株を買ったがその後株価が下がった時期があった。IRなどでアピールした方がよかったのではないか。その時に損切りした人は悪い印象を持ったままになるのでは?

3.[A] 事業が計画通りでなかった時のコミュニケーションについて、会社としては何がうまくいってないかを分析して、その後の対策実行が重要と考えている。緻密な計算をして計画を立てて実行しているので、事業を見守って欲しい。



4.[Q] 株式分割をした時に下がることがあるが、周りの人にもっと株を買ってもらいたい。浮動株数を増やした方が良いのでは?

4.[A] 当社を応援してくれる人に株主になってもらいたい。事業成長をしていくことが必要と考えている。



5.[Q] 配送サービスの当日集荷の受付を17時まで伸ばすことについて、良いけれども、2024年問題などがある中で配送業者への影響とかは大丈夫か?

5.[A] 配送業者とコミュニケーションする中で、配送業者が困っているのは、突発的に荷物が増えることだと聞いている。当社の出荷量は安定しているので配送業者としても取り扱いやすい。今後は再配達を減らす取り組み(置き配や土日配達含む)などに取り組んで行きたい。



6.[Q] 海外事業について、営業利益が心細い数字。今後の軸足をどのへんにするのか、国内外の注力度合いを知りたい。

6.[A] 国内事業でも黒字化まで5年くらいかかっており、どうしても黒字化までは時間がかかる事業。海外は将来の事業成長に向けた投資と考えている。


7.[Q] 災害時に貢献したことを報道か何かで知ったが、その内容を知りたい。

7.[A] 能登の震災の時は経産省と自衛隊に「手伝えることはないか?」と以前の熊本地震の時などの支援内容を元に出せるものを提示して提供した。最初は水、その後衛生用品、食事関係と要望が変わっていく中で、自社ですべて対応できているので、要望を出しやすいように思われているのではないか。今まで44回チャーター便を出した。社内では100名くらいのメンバーが手作業で対応している。(自動出荷では対応できない。)現在でも対応継続中。



(同じ人が2つ質問)

8-1.[Q] 物流センターが自社所有だったり賃借だったりあるが、物流費はどれくらいに抑えると考えているのか?

8-1.[A] 6%強。新たにDCを作ると償却費などで7%くらいになるが、それを稼働率・効率の向上で下げていくイメージ。


8-2.[Q] 株主数がここ1、2年ほどで2割ほど減っている。一方海外の株主の割合が増えている。どのように考えているか?

8-2.[A] 最近は海外の株主からも評価されている。中長期的に評価してくれる人に持って欲しい。



9.[Q] AIの導入について、例えば競争相手がAIを駆使して当社の弱みを見つけて個人情報の流出とか企てたりすることもあるのでは?企業防衛などにも使ったら?

9.[A] サイバーセキュリティについては、対応を行っている。AIに関しては毎日のように新しいことが出てきているので、変化に対応していきたい。


10.[Q] 2年ぶりに総会に参加して、今までは鈴木会長は多くしゃべっていたけど、今日は一言もしゃべってないので、補足とかないか?

10.[A](鈴木会長) 特にないが、株主数については、株価が上がると減る傾向にある。今は株価が上がっているから減っているのだろう。また何らかのアクションをしないのか?については、株価は期待値なので、事業が良い時も悪い時も上がり下がりはある。当時については余剰資金がなかったので自社株買いはできなかった。IRは株価の上下にかかわらず常にやっている。


以上で質問がなくなり、質疑応答終了。


最後に決議事項の採決を取り、すべて採択された後、取締役・執行役の紹介。


11:25にすべて終了。


田村社長は2回目の株主総会の議事進行で、まだこなれた感じはあまりないが、会社としてはぶれることなく進んでいくだろう。